概要
乳製品は、食品製造に課される厳しい安全規制の対象となっています。乳製品の加工メーカーは、最新の認定および要件に準拠する必要があります。コスト削減につながると思われる機器を安易に採用すると高いリスクが伴い、機器が規制や検査官の要件を満たしていない場合や、重要なプロジェクトの納期に間に合わない場合、最終的なコストが非常に高くつく可能性があります。
ドナルドソンのフィルトレーション製品は、乳製品製造の全工程を通して使用されています。 ドナルドソンの液体、スチーム、除菌エアソリューションは、ヨーグルト、カッテージチーズ、アイスクリームなど、さまざまな乳製品の製造に活用されています。 ドナルドソンの製品は、製造プロセスの初期段階から製品の包装に至るまで、汚染のリスクを低減して規制要件を満たせるよう、世界中のメーカーをサポートしています。
さまざまな供給源から供給される生乳は、サプライヤーの取り扱いや輸送状況により、さまざまなレベルで汚染されています。 汚染の種類には、輸送コンテナの汚れや錆や垢、さまざまな大きさの有機粒子および無機微粒子があります。 確認せずに放っておくと、微粒子が牛乳の品質を低下させ、製造プロセスを汚染する可能性があります。
製品
用途
- 圧縮空気の乾燥とフィルトレーションの集約処理
乳製品加工施設では、空気を浄化およびフィルタリングする必要があります。 エアベヤー、パッケージャー、パレタイザー、一般的な空気圧機器には、誤作動を防ぐために清潔で乾燥した空気を供給する必要があります。
- POUの圧縮空気
乳製品の加工を含む食品および飲料施設では、POUで空気をフィルタリングして無菌状態にする必要があります。 除菌エアはさまざまな用途に使用されます。 包装工程の包み込み、原料を搬送するための動力、原料を混合するための動力など、さまざまな用途で使用されます。
- 原料水のプレフィルトレーションおよびフィルトレーション
プロセス水は、化学消毒後のリンスやボトルのリンスに使用される水など、最終製品に間接的に接触する水です。 原料水とは、実際に製品の一部となる水など、製品と直接接触する水です。 どちらの場合も、水は牛乳と同じように原料と見なされます。 そのため、このマテリアルの変換・検査プロセスは明確に規定されています。
- スチームフィルトレーション
- ベント用途向けの無菌圧縮空気および除菌エア
- タンクベンチレーションの殺菌
- 包装または充填機の除菌エア
- 混合成分中の除菌エア
- 原材料用の除菌エア
規制
乳製品加工におけるフィルトレーションのベストプラクティス
理事会指令EC/99/2002は、欧州連合（EU）内で人が消費する牛乳および乳製品向けの取引または導入に関する一般的な健康規則です。 この規制で重要となるのが、施設内のハザード分析および重要管理点（HACCP）計画またはハザード分析およびリスクベースの予防管理（HARPC）計画です。 製品または接触面に触れる空気、スチーム、液体のフィルトレーションは、HACCPおよびHARPCの中心課題です。
各乳製品加工施設には固有のニーズがありますが、一般に、フィルトレーションに注意を払う必要のある場所は13か所以上あります。 いくつかの例を示しましょう。
- 定置滅菌（SIP）： 大規模なシステムを分解せず滅菌するための清浄な産業用スチーム。
- 酵素の活性化： 活性化プロセスを促進するための除菌エアと酸素。
- インラインでの炭酸化： パイプ式曝気システムで使用するCO2を滅菌し、ガス圧縮またはCO2の燃焼から炭化水素を除去します。
フィルトレーションパートナーと協力することで、衛生基準を満たしたコスト効率の高いフィルトレーションシステムを導入できます。
導入をご検討いただけるよう、ドナルドソンは以下の資料を無料で提供しています。
規制とベストプラクティスの概要：
食品・飲料加工での液体、スチーム、除菌エアの使用に関する
フィルトレーション設計とサニタリー設計に適用される標準の概要。
ヨーグルトのフィルトレーションマップ：
ヨーグルト製造施設に共通する管理ポイントを図で示しています。
各ポイントで検討すべきフィルトレーションソリューションも記載されています。
チーズのフィルトレーションマップ：
チーズ製造施設に共通する管理ポイントを図で示しています。
各ポイントで検討すべきフィルトレーションソリューションも記載されています。
フィルターのメンテナンス スケジュール：
安全性とコスト効率の両方を最適化するための、プロセスラインのスチーム、圧縮空気、
液体フィルターの交換スケジュールをご案内します。
資料
