鋳造所は、局所的な排気装置を使って作業場の汚染物質管理と環境保護を初めて行った業界の1つです。 現在業界をリードしている鋳造工場は、高度なフィルター技術を搭載したDonaldson Torit®の集塵機を導入することで、今後もその立場を維持することができます。 ドナルドソントリットの集塵機は、世界中の鋳造工場に多数設置されており、あらゆる種類の炉、モールドの製造と開型、注入、鋳造、仕上げ作業を行っています。
「鋳造所」という言葉には、鉄を溶かして数百トンのクレーン用のカウンターウェイトブロックを鋳造する大規模設備から、貴金属を溶解して繊細なデザインのジュエリーを制作する小さな工房まで、幅広い意味合いがあります。 鋳造所には一般に、次のような共通のプロセスがあります。
新しい砂の保管や取り扱い、鋳物を鋳型から分離する機器、使用済みの砂を再利用のために再調整するといった工程があります。シェイクアウトやノックアウト、機械式や空気式での輸送、バケットエレベーター、ミキサー、サンドクーラーなどが含まれます。
鉄や非鉄金属の鋳物工場では多くの炉が広く使用されており、 誘導加熱炉、電気アーク炉、反射炉、ロータリー溶接、キューポラ、るつぼ、平炉などがあります。 発生するヒュームの管理には、十分な排気量が不可欠です。 チャージ中、初期溶融段階、精錬時には大量のヒュームが発生するため、大量の空気が必要になる可能性があり、結果として大型の集塵機が必要になります。 油や塗料で汚れたスクラップは、チャージ中や初期溶融中のヒューム発生を悪化させるため、フィルターの寿命を延ばすためにはフィルトレーション助剤の添加が必要になる場合があります。 ヒュームには金属酸化物が含まれますが、油や塗料などの汚染物質、未燃焼の炭化水素、精錬プロセス中に使用される水分やフラックスを含む燃焼生成物から発生する煙は、吸湿性のある塩分を生成し、フィルターメディアの寿命を損なうおそれがあります。
注入中に溶融金属が空気中の酸素にさらされると、高濃度の金属酸化物が生成されます。 注入中に放出される熱によって温度が急上昇し、フードによるヒュームのすばやい捕集が困難になるため、慎重な空気量管理が不可欠です。
金属鋳物を鋳型から外したあとは、余分な砂を除去する必要があります。 ブラストルームで鋳物に吹き付け加工を行うか、バレルタンブラーで砂やショットを鋳物に衝突させて砂を払い落とし、鋳物表面をクリーニングします。 クリーニングした鋳物は、グラインド、チッピング、マシニングなどさらに加工される場合もあります。
鋳造所ではこれまで、ドナルドソントリットのRFのような集塵機やバグハウス、Dalamatic®などのモジュラー集塵機が愛用され、世界各国の鋳造所で多数使用されてきました。しかし、排出量に対する規制が厳しくなっていることや、カートリッジ技術が向上していることから、多数の鋳造所が、ドナルドソンカートリッジ集塵機(DFEおよび DFO)を、ヒューム、注入、鋳物クリーニング用に採用するようになっています。