集塵システムにおけるダクトのサイズ

ダクトは、捕集ポイントから集塵機本体に粉塵や空気を搬送するために使用します。 粉塵をスムーズに移動させる「搬送速度」を得るには、適切なサイズであることが重要です。 ダクトのサイズは、 捕集粒子と移動空気量の2つの変数に基づいており、 粉塵が重くなるほど、高速のエアフローが必要となります。

例

毎分3,500フィートの速度で搬送されるスチールの研削粉塵の場合。 標準的なグラインダーは、毎分500立方フィート（cfm）の空気を使用して粉塵を制御しており、 この量の空気が移動するのに適切なサイズのダクトを選択します。この例では、500 cfmの空気量に対して、直径5インチのダクトを使用することで毎分3,500フィートの速度をわずかに超えます。

ダクトが小さすぎると、速度が高くなってしまうため、

• 大きな圧力損失（デルタP）と高いエネルギー使用量という、2つの問題が発生する可能性があります。
• デルタPが大きくなると、集塵フードに入る空気の量が減り、集塵機の性能が低下します。

ダクトが大きすぎると、2つの問題が発生する可能性があります。

• 風量が増加しないと、ダクト内の粉塵が搬送されず内部に蓄積されます。
• 粒子が重いと、支持体の許容重量を超えてしまい、ダクトが床に落下する可能性があります。 

結論

適切なサイズのダクトを選定することは、集塵システムにおいて重要な要素です。