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集塵機排出装置のメンテナンスでフィルターコストを削減。

ドナルドソントリット、地区担当エンジニア、John Staskiewicz

集塵システムで見落とされがちなものの1つに排出装置があり、最も一般的なタイプはドラムや回転バルブです。 これらのデバイスの気密性を適切に維持することは、集塵機の通常運転中にフィルターへ過剰な粉塵が侵入しないよう防止するうえで極めて重要です。 気密性が維持されないと、次の2つのことが起こります。

  1. 集塵機の底部から外気が侵入し、 プロセスの防塵から空気を取り除いてしまいます。
  2. 排出装置を気密状態にする目的は、微細で低密度の粉塵を落下させフィルターから除去することです。 気密状態でないと、底部から集塵機に空気が侵入し、吹き込んだ上昇気流によって集塵機に軽粉塵が戻ってフィルターに再度付着させてしまいます。これが2つ目の影響であり、より重要な事象となります。 この現象によって、差圧が大きくなり、フィルターの寿命を縮めます。
図1

代表的な55ガロンドラムタイプの排出配置を見てみましょう(図1)。 通常、これらのドラムはフレキシホースで集塵機の底部に接続されています。 排出システムが効率的に動作するためには、各コンポーネントの完全性を定期的に検査する必要があります。 ホースが集塵機とリッドに正しく接続されているか点検します(図2)。 ホースの摩耗もチェックし、穴が開いていないか確認します。 必要に応じて交換してください。 ドラムカバーをチェックし、リッドが曲がっていないか、ガスケットの摩耗や欠落がないかチェックします。 リッドやガスケットに損傷があれば、必要に応じて交換してください。 最後に、ドラムは最も頻繁に取り扱うため、ドラム自体の点検を行います。 ドラムに問題がないかチェックし、丸い形状であることと、穴がないことを確認します。 ドラムに湾曲や損傷があると、リッドカバーとの気密性が損なわれます(図3)

図2 - ホースに損傷のある排出システム
図3 - フィルター寿命に悪影響を与えるドラムの損傷

考慮すべきもう1つの排出装置はロータリーバルブです。ロータリーバルブには集塵機への外気の侵入を防止するシール性が必要です。 ロータリーバルブの柔軟なゴムワイパーについては、ローターとワイパーの摩耗、欠落、ゴムの破れがないかを四半期ごとに検査することが重要です。これらの不具合があると集塵機に外気が侵入します。 損傷のあるワイパーは必要に応じて交換してください。 機械加工のローターバルブの場合、ローター先端からハウジングのクリアランス許容値を点検し、クリアランスがメーカー推奨値を超えないようにしてください。クリアランスが大きすぎるとバルブから過剰な空気漏れが発生し、フィルターの不具合が発生する時期が早まります(図4)

図4 - 集塵機とドラムの間を密封するロータリーバルブ

下流にロータリーバルブ排出のあるスクリューコンベヤーを使用している作業も点検が必要です。 スクリューコンベヤーについては、点検カバーにガスケットを取り付けて、気密性とシール性を維持することが重要です。 スクリューコンベヤーはフラット面のため、雨水がたまってコンベヤーに吸い込まれる可能性があり、原材料が詰まったり不必要なダウンタイムが発生したりする原因になります。 スクリューコンベヤーを定期的に点検し、空気が「漏れる音」を聞き取ってください。 ガスケットの欠落やカバープレートの変形があれば、必要に応じて修理または交換してください。

集塵機の排出装置に注意を払ってメンテナンスを行うことで、フィルターが長持ちし、コストを削減できます。

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