集塵機の性能低下は、多くの場合、極めて高い粉塵負荷、効果的でないクリーニング、またはその両方に起因します。 点検を実施しないと、計画外ダウンタイムや運用コストの増大につながります。
すべての問題を網羅しているわけではありませんが、以下は、コストのかかるシャットダウンや頻繁なフィルター交換を回避するために取れる対策のチェックリストです。どうぞお役立てください。
1. クリーニングには、圧縮空気圧が不可欠です。 圧縮空気圧は集塵機の性能や寿命を左右します。 圧縮空気の圧力が低すぎると、フィルターカートリッジをしっかり清掃できず、急激な劣化や目詰まりが起こります。 空気圧が高いと、フィルターカートリッジの消耗が早いため頻繁な交換が必要になり、コストやメンテナンスの増加につながります。 圧縮空気の品質も重要です。 また、フル稼働生産で、すべてのユーザーがピーク量の圧縮空気を必要とする場合でも、一定圧力で空気を供給できるだけの性能を備えたコンプレッサーが必要となります。
以下は主に確認すべき3つの項目です。
2. ホッパーは保管場所ではありません。 排出装置(ロータリーエアロック、スクリューコンベヤーなど)は、粉塵の蓄積が起こるまえにホッパーから取り外せるサイズでなければなりません。 粉塵ビンを定期的に点検して空にし、ホッパーの粉塵がフィルターエレメントに触れないようにします。
3. 圧力損失に関する知識を深めましょう。 集塵機全体の圧力損失の増大は、集塵システムの捕集力に影響を及ぼします。 エアフローが差圧(規定の最大仕様を超える)または120-150 daPa/4.8-6.0 in.wgに達したらフィルターを交換する必要があります。これは簡単なことですが、重要な安全要件です。
4. フィルターを確認してください。 汚れていれば大丈夫です。 フィルターに触ってはいけません。これはフィルターが適切に機能している証拠だからです。 フィルターエレメント上のダストケーキによって、フィルトレーションがスムーズになります。 フィルターエレメントが飽和状態で交換を必要としているかを判断する唯一の方法は、集塵機かコントローラーの差圧ゲージの圧力損失を確認することです。 仕様はメーカーによって異なります。たとえば、Ultra-Web®カートリッジの最大圧力損失は150 daPa/6.0 in.wgです。 圧力損失がこの値に達すると、カートリッジは飽和状態で、圧縮空気のパルスシステムで完全なフィルター清掃が実行できなくなります。
5. カートリッジはすべて同時に交換します。 集塵機のカートリッジ交換は、すべて同時に行うことが重要です。 なぜでしょうか。 通常、カートリッジは、効率的に動作するために調整時間を必要とします。 動作条件の下では、新しいフィルターカートリッジの抵抗値は古いフィルターカートリッジよりも低くなります。 古いフィルターと新しいフィルターを一緒に使用すると、エアフローは自動的に最も抵抗の少ない経路を取り、新しいカートリッジを通るようになります。 その結果、粉塵粒子がファンの力で新しいフィルター深部まで吸い込まれ、最終的にはパルスクリーニングの効力が失われてしまいます。 これらのカートリッジは本来よりも早く飽和状態に達し、交換が必要となります。
6. 大切なのはパルス: ダイヤフラムバルブは1年に一度は点検が必要です。 特に新しいカートリッジを取り付ける場合は、バルブを点検し、フィルターが最初からしっかりと清掃されていることを確認します。 パルスはコスト削減にも有効です。 ダイヤフラムバルブの交換コストは、パルスが不十分であることが原因で古いフィルターカートリッジを新しいものに交換するコストと比べて、大幅に安く抑えることができます。
現場からの特別なヒント: パルスバルブを試験する場合は、騒音レベルが上がる可能性があるため適切な防音保護具を必ず着用してください。