プラスチックおよびゴム産業は化学産業の中でも独特です。 プラスチックは大きく分けて、 付加重合プロセスで発生する熱可塑性樹脂と、縮合重合プロセスで発生する熱硬化性樹脂の2つに分類されます。 熱可塑性樹脂は熱を加えると再成形できますが、熱硬化性樹脂はそれができません。
プラスチックやゴム関連のプロセスから発生する粉塵には、繊維状の内容物を含む場合があります。取り扱いで厄介な点は、繊維やスチーマーが従来型カートリッジフィルターのプリーツの間に詰まり、パルスクリーニングで除去することが非常に困難となり、フィルターの圧力損失が増大することです。 これらの厄介な材料に対応するため、ドナルドソンでは、よりコンパクトで長寿命、クリーニングが容易でブリッジを最小限に抑えるPowerCore®CP集塵機を開発しました。
集塵機とフィルター工学で100年以上の経験を持つDonaldson Torit®は、プラスチックやゴムの加工で最も信頼できる名前です。
主に湿式プロセスにおいて、破砕やスクリーニング、包装やバルクの取り扱いには依然として粉塵の制御が必要です。
ベース樹脂に各種化合物を添加して、プラスチックの特性を向上させます。 例としては、強度を高めるグラスファイバー、軽量化のためのガラスビーズ、着色剤、酸化剤などがあります。樹脂への添加前にこれら化合物を取り扱う際、その過程で発生する粉塵を捕集する必要があります。
これらの工程は、通常は集塵は不要ですが、他の形での排出制御が必要になる場合があります。
多くの成形品はそのまま使用できるモールドで製造するため、それ以上の処理は必要ありません。 ただし、使用前にモールドの分割線の研削や表面のブラストが必要な場合もあります。 これらの作業の多くは局所的な排気システムと集塵が必要となります。
プラスチックの機械加工や研削は、帯電や粉塵の特性から、集塵機に特別な課題をもたらします。 ドナルドソントリットの集塵機は、これらの課題に対応できます。 一例として、ほとんどの眼鏡レンズはポリカーボネートの機械加工ですが、その研削にはそれぞれ何らかの防塵が必要です。ドナルドソントリットがポリカーボネートレンズの研削工程に設置した集塵機の台数は500を超えます。
リサイクルは原材料やエネルギーを節約し、製造コストを下げます。 リサイクルは多くの産業で重要な目標になっています。プラスチック産業はリサイクルの提唱者であり、コンピューターやコピー機のケースから水のボトルまであらゆるものをリサイクルしています。 事実、水やソーダのボトルは25%以上がリサイクルされ、米国では1,600以上の企業が使用済みプラスチックのリサイクルに携わっています。
プラスチック粉塵は可燃性物質であり、プラスチック粉塵の発生や処理が伴う作業では火災や爆発のリスクを防止する特別な緩和作業が必要になる場合があります。