遊離水は燃料システムの故障の最大の原因と言えます。 高圧コモンレール(HPCR)燃料システムにまで遊離水が入り込まないことがOEの要件です。 吸水フィルターは遊離水が機器に入ることを防ぐ唯一確実な方法です。 水を除去することで、錆、腐食、摩耗、燃料の劣化、その他の損傷を抑えることができ、 保証申請が却下されないためにも必要となります。
通常の(粒子)フィルターと吸水フィルターは、2つの異なる役割を担っています。通常のフィルターは流体から固形の粒子を除去し、吸水フィルターは遊離水を除去します。 メディアは全く異なり、特定の役目を最大限果たすよう設計されています。
ドナルドソンの 粒子フィルター は合成ファイバーでできています。 ファイバーのサイズと形状が一定であるため、特定の細孔サイズを制御でき、汚染物質を捕捉する表面積を最大限確保できます。 これにより、フィルター効率とダスト捕集容量を最大化できます。
吸水フィルターはそれとは異なり、水分吸収と親和性が高い高吸水性ポリマー技術を採用してます。 このメディアは石油ベースの流体から、遊離水を迅速かつ効果的に除去します。 合体メディアとは異なり、吸水メディアはULSDの界面活性剤によってその機能を失うことはありません。
DBB0248吸水フィルターは、粒子フィルターと組み合わせて取り付けられます。 すべてのバルクフィルターのヘッドとマニホールドに適合します。 X011449クリーンおよびドライディーゼルフィルターキットにも付属しています。
粒子フィルターと一緒に吸水フィルターを配管する場合、 直列でつなげる必要があります。 流体は まず粒子フィルターを通って 浄化され、 次に吸水フィルターを通って 遊離水が除去されるようにする必要があります。
吸水フィルターを2番目に設置する理由は、粒子フィルターの方が汚れの捕捉と保持において優れているためです。 吸水フィルターにまで汚れが達しないため、より長持ちします。 さらにこれにより、吸水フィルターの差圧ゲージが診断ツールとして機能し、タンク内で水関連の問題が発生した場合には警告が出され、適切な対策を講じられます。 吸水フィルターを先に設置すると、汚れと水の両方を捕捉して、早い段階で目詰まりを起こす原因となり、診断機能を発揮できません。