全米最大規模の建設用骨材の生産者が、ノースカロライナ州で施設を運営しています。 主に砕石と砂利を中心に、同社は5台のMetso® クラッシャーを使用して、さらなる処理のために、最大12 インチまでの原料の塊を3インチの扱いやすい大きさまで砕きます。
最終製品は、建設業界各社に販売され、母材として、住宅、道路、商業ビル、下水道、空港の侵食防止に利用されますが、
その製造プロセス全体で大量の粉塵が発生し、機器は際限のない摩耗にさらされ、コンポーネントは早期不具合に見舞われます。
極度に汚染された動作条件にクラッシャーが耐えなければならないということを考えると、作業環境、機器の早期摩耗による影響の可能性、計画外メンテナンスといった問題に対処することがこの企業の課題となっています。
同社の主な関心事の1つは、クラッシャーのギアボックスオイルと潤滑システムの清浄度と寿命でした。リングとピニオンギヤ、クラッシャー内の真ちゅう製ブッシュと鋼製シャフトを保護するものです。
元のフィルトレーション設備は、最適な動作条件下においてはしっかりと機能していましたが、長期間にわたってオイル清浄度の限界レベルを維持することにも苦労していました。 この元のフィルターの効果が低いため、オイル中の摩耗金属レベルが非常に高くなり、重要なコンポーネントの寿命を縮める恐れがありました。
予期しないオイル交換には、それぞれ2,000ドルのコストがかかる上、計画外ダウンタイムが追加され、非効率なオペレーションになっていたのです。
コンポーネントの摩耗を減らし、ギアボックスのオイル寿命を延ばすために、同社はドナルドソンに支援を求めました。
現場でクラッシャーのギアボックスオイルを流体分析したところ、23/22/19という悲惨なISO清浄度レベルが明らかになりました。これは、目標のISO清浄度レベル16/14/11と比べて125倍以上も汚れていることになります。
ドナルドソンのClean Solutionsチームは、ギアボックスオイルタンクの出口にマニホールドを設置することを推奨しました。このマニホールドには、ベータ2000で7ミクロンの効率評価(7ミクロン以上の粒子で99.95%のフィルトレーション効率)を持つドナルドソンのDBB8665フィルターが4つ備わっています。
同社の機器マネージャーは、推奨事項を検証することを決め、このフィルターマニホールドをコーンクラッシャーの1つに取り付けました。
これらのフィルターを取り付けることで、オイルがクラッシャーのギアボックスやその他の繊細なコンポーネントに到達する前にオイルが洗浄されます。
新しく取り付けられた7ミクロンのフィルターでは、2週間も経たないうちに目詰まりが発生しました。これは、現在の作業状況とギアボックスオイルの極端な汚れを考えると、驚くことではありませんでしたが、
最初のフィルターセットを交換した後の流体分析では、容器内の新しいISO清浄度レベルが18/16/13であることがわかりました。これは、フィルターが想定どおりに機能していることを示しており、 言い換えると、オイルを洗浄し、目標の清浄度レベルを達成し、重要な機器を保護しているということです。
さらに、次のフィルターセットでは、理想的な18/16/13の清浄度目標を維持しながら、予測可能で許容可能な4か月のフィルターライフサイクルを確立しました。
ドナルドソンのフィルトレーションシステムを導入したことで、ギアボックスに到達する汚染物質の量をISOコード8個分削減しました。 オイルは125倍の清浄度となり、ギアボックスの寿命が3.5倍に延長されました。*
ギアボックスに到達する前にオイルをフィルトレーションすることで、オイルの清浄度を大幅に改善し、高価な機器の寿命を延ばし、オイル交換の間隔を長くすることができます。
その結果、ダウンタイムが短縮され、大きな節約につながります。