Popp Excavating, Inc.社は、ずっと以前から現場のディーゼル燃料の価値に気付いていました。 家族経営の建設会社である同社は、トラック掘削機やオフロード車両から、設備を運搬するためのオンロードフラットベッドに至るまで、30台を超える重機を運用し、成功を収めています。 Popp社のコア事業は地域における緊急時の対応であるため、予期しないダウンタイムは何としても避けなければなりません。 ドナルドソンは2009年以来、Popp社のバルクディーゼルフィルトレーションソリューションのサポートを行っています。
2007年、同社は燃料価格の変動と配送問題によるコストの上昇に対応するため、複数のタンクと189,270リットル/50,000ガロンを超える容量を保管できるスペースを備えたディーゼル燃料貯蔵施設を導入しました。 オンサイト貯蔵施設によって購入コストは抑えられましたが、所定の貯蔵期間を超えてしまったのです。 Popp社はメインタンクのアウトレットに共通のディスペンサーフィルターを設置しましたが、複数のデイタンク、現場タンク、移動式給油トラック、その他ディスペンサーがあるため、汚染の機会は無限に存在していました。
これまでの同社の経験では、オンボードの設備フィルターから100~150時間の稼働時間が確保できるはずでしたが、 2009年には、わずか6~8時間の稼働後に新しい設備に支障が出始めました。
オーナーのKurt Popp氏が自らトラブルシューティングを行いましたが、問題を解決することはできませんでした。 燃料供給業者やOEMからも回答を得られず、ドナルドソンを紹介されました。
ドナルドソンの専門家はサイトを訪問し、オンボードフィルターの目詰まりが原因で新しい設備が故障していることを発見しました。 その後、貯蔵タンクを調べたところ、メインタンクの1つが微生物細菌と酵母で汚染されていることがわかりました。 タンク内のディーゼルは長い間放置された状態だったため、使用時には微生物がはびこっており、 フリート全体に広がっていました。
水は微生物が繁殖する環境を生み出します。 水がなければ、微生物は生きて増殖することができません。 厄介な微生物を根絶するには、タンクからすべての水を除去し、侵入を防ぐことが不可欠でした。 既存の微生物の増殖を排除するために、手作業でタンク内の徹底的な(そして手間のかかる)清掃を実施し、 体系的な殺生物剤の処方と定期的な排水も実施しました。
タンクから完全に水が除去されクリーンな状態になると、Popp社はバルク貯蔵施設全体にドナルドソンのバルクフィルトレーションシステムを導入し、ディーゼルを洗浄、保護し、ベストな状態に整えました。 さらに、会社が所有する小規模な現場のタンクと供給トラックのすべてに、ドナルドソンのフィルターとT.R.A.P.™ブリーザーを導入しました。 このシステムは、微生物を繁殖させる水がタンクに侵入するのを防ぎ、汚れやその他の汚染物質から燃料を保護します。
Popp Excavating, Inc社オーナー Kurt Popp氏
ドナルドソンのバルクフィルトレーションが完全装備された後、サンプルが配送トラックから直接採取(フィルトレーション前)、そしてシステムアウトレットからもう一度採取されました。 結果がすべてを物語っています。
同社は、オンボードフィルターについては、以前の100~150時間のメンテナンス間隔に戻れば良いと考えていましたが、ドナルドソンのフィルターへ切り替えた後、オンボードフィルターの交換間隔が最大1000時間になったと、Popp氏は報告しています。これは、設備によってはフルシーズンに匹敵します。 車両1台につき年間7つのフィルターセットを使用していたため、この違いだけでも、年間約3万ドルの直接材料費を節約できます。
Popp Excavating, Inc.社では、ドナルドソンのフィルターで洗浄、保護、仕上げを行うまで、ディーゼル燃料をタンクや設備に入れることを禁止しています。